大草原の小さな愛!

 01, 2016

その日まくらこは珍しく早くに起きていた。差し込む朝日に向かって軽く伸びをすると、湯を沸かす準備をしてから洗面台に向かった。髪を雑にまとめ、冷たい水で思い切りよく顔を洗う。まだ眠気の残る頭が、その冷たさに驚き意識がはっきりとしていく。水を止めて、濡れた顔を上げたその時である。まつ毛に水滴がのってぼやける視界の隅で、なにか黒いものがもそもそと動いているのを捉えた。なんだか嫌な予感がする。眉根を寄せつつ...